仮に面積と形状が一緒で、価格も同じ分譲地があったとします。
但し、道路を挟んで北側(敷地から見て南側が道路)と南側(北側が道路)にあります。
この場合、皆様はどちらを選ばれるでしょうか?
一般的には、道路の北側のほうが人気です。
人気の理由は何といっても「陽当たり」です。南側に道路があるから、遮るものが少なくて長時間陽が当たるわけです。そのため、ほとんどの分譲地では南側に道路がある土地のほうが坪単価が高く設定されている事が多いですね。
ところが、土地の形状にもよりますが奇麗な整形地の場合、「道路が南側にあるから駐車場も南側に作らざるを得ないし、玄関も概ね南側に設計せざるを得ない」事になります。
せっかくの南側窓の景色がマイカーに遮られてしまい、「車の日光浴」をさせる事になってしまう訳です。まして車のためにとカーポートを造ってしまったら、日光が遮られるので南側に面したメリットがなくなってしまいます。
それでは道路の南側はどうでしょうか?
駐車場は逆に北側に作る事になり、玄関も概ね北側に作る事になります。
そうすると、南側は全て居室にする設計が可能になります。
確かに敷地の向こうに家が建っていたりすると日照時間が短くなる場合もあるかもしれません。
しかし多くのご家庭では、平日はご夫婦は職場に、お子さんは学校に行っている訳です。休日も1日中日光を浴びていたい方はほとんどいらっしゃらないでしょう。日焼けしてしまいますからね。
そう考えると、健康を維持し、洗濯物が乾くのに必要な時間だけ陽が当たれば十分とも言えます。
また道路が北側にあるという事は、一般的な住宅では北側の窓が少ない設計になっているので、「プライバシーを保つ効果がある」メリットもあります。
今回は、「南側道路」と「北側道路」について比較してみました。
人気と先入観にとらわれず、ちょっと見方を変えて頂ければ、皆様のライフスタイルとご予算によりピッタリの土地が見つかるかもしれません。