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空き家を朽ち果てさせないために

令和5年度、自治体が把握している塩尻市の空き家数は1,089戸。把握しきれない潜在的な空き家も含めると1,200戸に達すると言われています。10年前には630戸であったので、毎年平均40~50戸のペースで増え続けている事になります。

さて、令和5年12月13日「空き家等対策の推進に関する特別措置法」が一部改正されました。
所有者の責務強化により、現行の「適切な管理の努力義務」に加え、国や自治体の施策に協力する努力義務が課せられるようになりました。
努力義務なので罰則はありませんが、管理が不十分な空き家(管理不全空家)に対し、市区町村長から勧告を受けた場合は、固定資産税の住宅用地特例が解除され、結果として税額が上がるというペナルティーが科せられます。塩尻市の場合ですと、解体費用の補助も受けられなくなってしまいます。

そこまでになってしまうと打てる手は限られてきますが、空き家であっても状態が良い(築年数ではなく、管理状態のことです)うちであれば、「再生」する事ができる場合もあります。

例えば諏訪市小和田にある「ReBuilding Center JAPAN」というお店では、解体する家屋からまだまだ使える素材を買い取って、他の住宅・店舗への転用や、家具への再生を行っています。また、「ギフト」と言って、思い出の家の素材を活用したオリジナル商品に生まれ変わらせてくれるサービスもあるそうです。店舗から1時間圏内は訪問して下さるという事なので、塩尻市内(楢川地区等一部を除く)の方も相談してみる価値はありそうです。

また解体せず建物をリフォームする事で、新たな居住空間として再生する事も十分に可能です。最近は「DIYリフォーム」というかたちで、耐震改修等安全に関わる部分は業者に依頼するとしても、その他の部分は自ら手を入れて楽しむ方も増えてきました。

ご家族(もしくはご親戚)の思い入れのある家をそのまま朽ち果てさせてしまい、結果として周囲にご迷惑をかけるようになってしまうのは非常に残念です。
空き家が“元気”なうちに、活用する方法を考えましょう。

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