特に県外の方ですと、例えば「安曇野」などは風光明媚なイメージを思い浮かべる方も多いと思いますが、「塩尻」と言って思い浮かぶイメージはどんなものでしょうか?
塩尻市には「奈良井」「贄川」などの宿場町があり、また、ワインのCMのイメージから桔梗ヶ原のブドウ畑を思い浮かべる方も。観光客にはそれらのイメージが強いようですが、他にも松本平や北アルプスの眺望が開けている「片丘」という地区があり、こちらの地区の物件が出ると一気にアクセス数が伸びる傾向にあります。お問合せを頂くのは、県内の方はもちろん、都会からの移住希望の方もいらっしゃいます。
ただ、これは塩尻市に限った話ではないのですが、ご注意いただきたい点があります。
片丘地区を含む塩尻市の一定の範囲は「市街化調整区域」に指定されています。
市街化調整区域とは、都市計画法の定義としては「市街化を抑制すべき区域」とされており、開発行為(家を建てる事を含む)や、土地の用途変更が制限されたエリアになっています。
例えば「農地が付いた住宅」の場合、住居はリフォームして生活用に使い、農地は農地として使う(田んぼを畑にするなどは可)分には問題ございません。
しかし、住居をリフォームして古民家カフェや民泊(事業用)等に利用したり、農地を潰して展望デッキにしてしまう等は原則として認められません。
※県の審査会を通せば他の用途に転用できる場合がありますが、厳格な規定が定められており、容易ではありません。
これに対して「市街化区域」といって、既に市街地になっている区域や公共施設を整備したり面的な整備を行うことにより、積極的に整備・開発を行っていく区域として区分されているエリアもあります。この区域内であれば、農地であっても所定の手続きを経て他の用途に転用できる場合があります。
この他、「市街化調整区域」にも「市街化区域」にも含まれない「無指定」の地域もあります。
市町村によっては、これらの線引きをしていない場合もあります。
但し今度は13種類の「用途地域」の壁があります。
更には法律や各市町村の条例で用途や面積、農地や環境保全の措置が定められている場合があります。その土地や家屋を購入する事でご自身の思い描いている事が実現できるかどうかは、事前のリサーチなしには判断ができません。せっかくご足労頂いても、ご期待に沿える物件ではない場合もございます。
お問い合わせや内見希望のご連絡を頂く際、特に現況と異なる用途でご利用予定の場合や事業用にご利用予定の場合には、どのような用途での利用をご検討されているかご一報頂ければ幸いです。